星空サキ先輩の忠告について!

1/2
前へ
/133ページ
次へ

星空サキ先輩の忠告について!

 上杉悠馬の夜は忙しい。  勉強の後、R18のJK物を満喫して朝を迎えるはずだったのに、いつのまにか眠りに落ちて夢を見ていた。  夢の中の悠馬。  自分が夢を見てるって、よく分かっていた。  どうしてって?  天国にいるはずの星空(ほしぞら)サキ先輩が目の前にいた。  悠馬より一学年上。  だけど悠馬は三月生まれでサキは四月生まれなのでほとんど二歳離れている。  幼稚園の頃からの幼馴染。  姉と弟のような関係。  そして!  教師と生徒のような関係!  いつもは優しいサキだけれど、教師の立場のときは、ちょっとだけ顔が厳しくなる。 「悠ちゃん。  私のお母さんは警察官。  私、中学、高校と吹奏楽部で指揮をやったけど、特に音楽に進む気持ちはない。  私も将来、お母さんみたいに警察官になるつもり。  まだ警察官じゃないけど、今は学生の立場から私たち女子高生を狙った犯罪を少なくしたいと思っている」  夢の中。  サキは紺のブレザーにスカート、紺のハイソックス。  高蔵高校の制服で悠馬の前に立っている。  サキはまっすぐ悠馬の顔を見つめている。  悠馬はどうか?  何てヤツだ!  全然サキのこと見ていない。  チラチラ目を伏せてる。  視線の先にあるのは! 「悠ちゃん。  JKビジネスって知ってるよね。  私たち女子高生をSEXの対象にした卑劣なビジネス。  盗撮動画や写真!AV、ゲーム。そして絶対に許せないのは売春。  どんなものか、悠ちゃんだったらよく知ってるね。  私たち女子高生の敵!  人間の尊厳を否定する行為!  だから私が一番キライなもの!  悠ちゃんだったら、それも知ってるね」  サキは母親みたいな口調で悠馬に話しかけている。  悠馬は少しは反省してるのか?  何てヤツだ!  何も聞いてない。  ジーッとサキのスカートの裾から下の部分!  サキに気づかれないかビクビクしながら見つめている。  悠馬は幼馴染だからよく知っている。  サキは太腿が大きい。  サキの白い太腿。  フワフワ弾力があって柔らかそう。  太腿が動くたび、スカートが外側へ揺れる。  白い太腿の根元がもう少しで見えそうで、悠馬は気が気でない。  見えそう!  見えない!  見えそう!  見えない!  悠馬の目はサキのスカートの裾に釘付け! 「悠ちゃんのPCにダウンロードされてるのって何?  スマホにもある!  私に見せなさい!」  悠馬は全然聞いてない。  サキが真剣な顔で聞いているのに、心の中はサキの太腿一色!  (先輩がもっと短いスカート履いてくれればなあ・・・)  何てこと考えてんだ!悠馬!  真面目にサキの話を聞かないか?  「あの本棚。  参考書や問題集の奥にDVDやゲーム。それに本があるみたいだけど、どうして隠してるの?」  どうって?  十八歳未満の少年が、堂々と見えるところに置いていたら、それこそ問題じゃないだろうか?   (でも先輩の太腿って、本当に真っ白だな。  雪よりも白い!)  悠馬はもうサキの言葉なんか耳に入っていない。 (だけど!  やっぱりサ。ただ白いだけじゃダメなんだ。  先輩の太腿がステキなのは、やっぱり大きいから……)  これが悠馬の結論! (僕、先輩も先輩の太腿もみんな好き!) 「悠ちゃん!」  悠馬の邪念を吹き飛ばすサキの大声!  悠馬は完全に心を読まれている。  サキは悠馬の肩を平手でバシバシ叩いてくる。  イタタタタタタタ!    サキも本気で怒ってる! 「いい加減になさい。  そのうち大変なことになるよ。  ちゃんと私の言うこと聞きなさい」 「痛い!  やめてください!  何も変なこと考えてません。  先輩の太腿なんて見てません。  先輩の太腿が大きいなんて思ってませんから!」 「思ってるじゃない。  私の気にしてること!  おとなしく幼馴染のお姉さんの愛の鞭を受けなさい」    叱られて叩かれて、悠馬はそこで目が覚めた!
/133ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加