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葵はその日の夜、コンビニに買い物に向かったらしい。
家から徒歩3分もかからない距離で、これくらいならと油断したみたいだ。
そして、その時に、恐らく例の殺人鬼に襲われ、命を落としたようだ。
らしいだとかようだだとかと言うのも、僕は葵の葬儀にも、その亡骸すら見させてはもらえなかったのだ。
これは彼女のご両親の希望で、恐らく同級生たちに、我が子の悲しみに溢れた姿を見せたくなかったのだろう。
なので、この話はのちに彼女の父親である風見教授から聞かされた話だ。
これが僕と葵の別れであり、僕と風見教授の出会いである。
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