第二話 「過去」

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   彼女もはじめは、犯人が捕まるまで家に引き籠ると言っていた。 しかし、大学教授で教育熱心な彼女の父の反対に遭い、学校を休ませてはもらえなかったようだ。  だから僕は、毎日の彼女の送り迎えを買って出た。 この会話は、ある雨の日の学校からの帰り道の出来事である。
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