どうでもいい話さ…①

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どうでもいい話さ…①

かずおは、悩まされていた。 長年 両脇から、毎晩聞かされる イビキに・・ 2LDKアパートの 居間とリビングの戸を とっぱらい つなげた 2部屋に かずおは、家族 3人で川の字に寝ている 右側の畳間に、布団を敷いて寝ている 父親 その 父親から、聞かされる 寝息強めの 空気音イビキ、寝息の吸い込みで 鼻が鳴るタイプと、 もう、一人は リビングの左側 壁沿いに、 ソファベッドで寝ている、長男の 猛獣音のイビキ リビング真ん中に、 折りたたみマットを敷いて寝ている。 次男の かずおも 又 イビキをしているが、多分 自分では していないと、おもっている けれど している… 唇を震わせる ブルブルイビキを。 それでも、かずおは 被害者みたいな、考えでいる。 が、 しかし・・ それは 家族であるから、致し方ない事だと 断続的に、毎回 起きてしまうのを 諦めて、起きたついでに、、 寝床で 妄想をめぐらすという。 イビキ対策を 身につけていた。 だいたい 同じ感じの時間帯に 両側の 寝息イビキと、猛獣イビキで 目が覚める ルーティン そのルーティンで、妄想、 かずおは、目を開けて 折りたたみマットの上で、毛布を肩まで かけ直し、 枕を両手で肩まで差し込み 再び目を閉じて、妄想に突入する・・ 妄想しながら、何度も寝落ちするので 妄想のシナリオは、寝落ちの回数分 引っ掻き回される。 寝落ちが酷いときは 覚えていない失態が、 しばしばおきる その失態は、仕方がない 妄想は その場のノリで、浮かんでくるから 今日は、 何を言われても、 良いように答えてしまう おじいちゃんの妄想、、 「なんの用事なんだよ、!」と 道を歩いているシニアの男性が、 すれ違う通行人に、あびせられた言葉。 それは シニアの男性に 目をこらして 見られたのを がんを飛ばしていると、 勘違いしたからだった 通行人に言われた、罵声に 言い返す シニアな男性 「強めな見守り、ご苦労さま!」と、 即座にいいかえして 拍子抜けな顔を 通行人から 頂いた。しめしめと、 優越感に浸る シニアな男性・・ 「…んふふふ…」 と、 毛布をかぶりながら 含み笑いする かずお。 面白いと自分で 浸り 目をつむりながら 笑いが漏れていた … 寝落ちのタイミングで、オチを想像したので 余り面白くはない感じでも、おもしろく 感じての 笑いである。 そして 寝落ち、 かずおも、イビキをする 唇を震わせ、「ブルブル!!・・・」 数分後、 目を覚ましたのは 父親、のりお リビングに寝ている。 息子2人から聞こえる 声量高らかな イビキに 父親のりお 頭を悩ませていた。 が、 自分に似てしまった、子供達 その せいで 母親が、家を出た事もあり せがれ達のイビキを 疎ましくもあり、不備にも思うのであった そして かずお以上に、のりおも 妄想癖を普段から、持っている。 なので、 「…うるせぇ、せがれ共だな…」 と、 寝返りをうち、複雑な思いで 居間の左側に体を向けた・・ …さてと … 妄想 タイム に 入るか と、 思いきや タイミング悪く 妄想を 頭の中に浮かべる前に 眠気が、差し込む 父親のりお、、 数字の断片や、別れた妻の 嫌味を 少し 思い出した。後 鼻から深く、空気を吸い始め イビキをしだし、 父親のりおも、寝落ちして 爆睡した。 残るは、長男 ときお ときおは、、、誰に似たのか? 一度寝たら 起きない。 二人のイビキも、気にならない 昔っから 寝起きも、寝付きも 抜群に良い。 単純で、自分に忠実な 長男 ときお 朝までは、起きない。スタイル だから 人の事など、お構い無し。いいのか悪いのか? そんな、男やもめ三人の 夜な夜な 続く…… どうでもいい、話 …‪終…
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