木は実によって知られる-26

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 せっせと収穫の作業だろうか男女が段ボールに詰める。 「今日からお前はここで働いて貰う。さっきも言ったがここにいる以上一生出られない。いいな?」 「ちょ、ちょっと待ってよ! ここなに? 変な匂いするんだけど?」 「口答えするな。お前は俺にとやかく言える立場じゃない」  洲本は「こいつが今日からお世話になるやつだ。みっちりやってくれよな」と結花に厳しい指導をお願いした。  この建物での就業が終わると、各自大部屋に入れられる。  結花は女性用の部屋に入ったが、思わず声を上げた。 「なにこれ?!」  6畳の畳敷きに10人がぎっちぎっちに入って、申し訳程度にある毛布数枚を2人で使うというものだった。  部屋の中はまるで刑務所の牢屋のような感じで、室内に監視カメラがあった。  エアコンがあるものの、全然効いていなかった。  髪はボサボサ、化粧気もなくしわがめだち、口元が悪人のような顔立ちになった結花。  服も露出多い物ではなく、みんなと同じ青のジャージに着替えた。ここでは仕事中だろうが、就寝だろうがジャージを着て過ごすと。  既にいる先輩方の年齢は幅広い。  結花と同い年ぐらいから、下は10代の女性。  ここのメンバーと寝食をともにすると洲本に言われた。
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