蛇型第3話

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 悟は康之に会いに行くことにしたが、彼は登校するのだろうと思いやめようとした。  悟は公園に来た。蛇型の異星人に会いに来たのだ。 「異星人さん」悟は声をかけた。 「僕ですよ」 「悟さんか?」  蛇型の異星人が姿を現した。 「イカ型の異星人に母が拉致されてしまった」 「警察に連絡をしましたか」  異星人はたずねてきた。 「いやまだです」 「警察に連絡しなさい」 「はい分かりました」悟は持っていたスマートフォンを使って警察に連絡した。「もしもし」悟は話した。  悟は朝起きたら自宅から、母親がいなくなっていたことを話した。  警察の人は落ち着いていると、悟は思った。  悟は話し終わると少し不安感が薄れた。不思議なことだった。警察署に連絡しただけで不安感がひどくなくなるなんて、子供なのかなと悟は少し恥ずかしくなった。 「どうしました?」  蛇型の異星人はたずねてきた。 「いや何も」悟は少し焦っていた。 「悟さん、イカ型の異星人はたぶんあなたのことが怖いのです」意外な言葉に悟は少し驚いた。 「僕が怖い?」 「はい、そうです怖いのです」蛇型の異星人は答えた。 「蛇型さんは僕のことは怖くないよね?」悟はたずねた。 「怖いです」 「え?」 「私は悟さんのことが怖いです」蛇型の異星人の話に悟は驚いた。 「怖いですか?」悟は少し気持ちが安定してきた。 「悟さんはこの今いる地球の重要な人です」  蛇型の異星人は話した。 「本当ですか?」 「本当です」  蛇型が言うので悟は少し気が大きくなったとでもいうのか気分が良くなった。
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