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「あのね、私は金井君には恋していないからね」
黒山ははっきりと話した。
「はい」悟はどう答えれば良いのか迷った。
「悟は彼女いるの?」
黒山はこんな時になんてことを話し始めたのだ。悟は心臓に野球ボールをぶつけられたような気がした。
「彼女はいるの?」
黒山はしつこくたずねてきた。
「いない」悟は答えた。
「嬉しい」
黒山は機嫌が良くなったらしかった。
「まさか」悟は思わず口が滑った。
「私の友達になってくれない」
黒山ははっきりと話した。
「良いよ」悟は答えた。
「私の彼氏」
黒山はそう話して通話を切った。
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