蛇型第3話

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「あのね、私は金井君には恋していないからね」  黒山ははっきりと話した。 「はい」悟はどう答えれば良いのか迷った。 「悟は彼女いるの?」  黒山はこんな時になんてことを話し始めたのだ。悟は心臓に野球ボールをぶつけられたような気がした。 「彼女はいるの?」  黒山はしつこくたずねてきた。 「いない」悟は答えた。 「嬉しい」  黒山は機嫌が良くなったらしかった。 「まさか」悟は思わず口が滑った。 「私の友達になってくれない」  黒山ははっきりと話した。 「良いよ」悟は答えた。 「私の彼氏」  黒山はそう話して通話を切った。
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