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「大丈夫か?」
ゆっくり瞼を開ける。
保健医の穂高だった。まだ20代と若く、端正な顔立ちが結月を心配そうに見下ろしていた。
穂高が着せてくれたのだろう、普段、穂高の着ている大きな白衣を着せられていた。
「おいで。急いで、洗浄しに行こう」
穂高に抱えられ、シャワーを浴びた。
「ちょっとの我慢だよ」
小さく開いた結月の蕾に穂高は指を入れると中に出された精子を掻き出した。
次から次に...床が白く染まっていく。
それを見るなり、結月は泣いた。
「風邪を引いていたみたいで、体は重いしダルいし、抵抗出来なかった...」
「風邪...?」
結月はこくん、と頷いた。
「ヒートしたんじゃないのかな?君がヒートして、そのフェロモンでαの子たちを誘発させてしまった」
「ヒート...?僕、αです」
涙目の結月と目を丸くした穂高が暫し見つめ合った。
「僕が医務室を空けていた事にも責任がある。ご両親に会いにいこう」
「ぼ、僕が犯されたこと、りょ、両親に話さなきゃいけないんですか...」
結月はまた泣きじゃくる。
無理もない。まだ13歳ながら、寝込みを襲われ、数人に犯されてしまったのだから。
そうして、結月は早退し、結月に連れ添い、穂高も結月の両親に会う事となった。
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