お好み焼きパーティー

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   3人で仲良くキッチンに並んで準備を始める。エプロンを付けて、手を洗う。そんな当たり前のことですら、龍さんと一緒だと楽しくて仕方がない。 「司きゅんってさ、龍さんのこと大好きって感じだよね」  隣でキャベツをみじん切りしている楓さんが、ちらっと僕を見てクスクス笑っている。楓さんは料理人じゃないのに、めちゃくちゃ手つきがプロっぽい。いつもお惣菜を食べてるから、お料理なんてしないのかと思ってた。意外だ‼︎ 「はいっ。大好きですよ。いや、違うな……、大大大大大好きですっ」 「ぶはっ。だよね、見てたら分かる。司きゅんほど分かり易い子もいないかもね。まぁ、龍さんも分かり易いけどね」  僕の頭越しに龍さんをチラリと見た楓さんが、クックッと魔女みたいに笑う。龍さんも負けじと楓さんを見て、ふんっと鼻を鳴らした。仲良しで微笑ましい。 「まだキャベツ切ってるのか?」 「ん?俺は終わったよ。司きゅん待ちー」 「ごめんなさい、遅くて……」  僕の背後に立った龍さんを見上げると 「ゆっくりでいいよ。司の指に傷がつく方が困る」  と、頭を撫でられた。ふふっ。嬉しい。って、違う、違うっ‼︎留学までの間、一緒に暮らすことを許して貰ったんだから、ちゃんとお手伝いも出来るようになりたいし、料理だって少しずつでもいいから上達できるように頑張るって決めたんだ。キャベツのみじん切りで躓いてる場合じゃないっ‼︎
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