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彼らは防具だけではなく、酒や煙草も買っていく。惣菜スナック関係もその対象なんだが、バックヤードに行けないぶん、店内に出してある品がすべてだ。
夜の時間帯だけに、揚げ物などは数を絞るのが一般的。だって売れねーもんよ。あるのはせいぜい、冬場のおでんぐらい。
ところが、たまたま余っていた唐揚げ棒を進呈したところ、異世界人は喜んだ。食べる物まで買えるとは思っていなかったらしい。
一緒に勤務する相方には、余ったら俺が買い取るからと言いおいて、常に少量の品を揃えておくことにした。
しかしそれを聞きつけたオーナーが言った。
深夜帯、お腹を空かせた人がいないとはかぎらない。
それに、最近は災害も多い。食料確保の意味でも、並べておくのはいいことかもしれないな。
無論、俺が自主的に用意していた本当の理由は察しているだろうが、それをさりげなく汲み取り、経営方針として許可してくれた。
こういうところ、オーナーを尊敬する。
賞味期限が明日になっているおにぎりとかも、彼らは喜んだ。店内に湯があるので、カップみそ汁とかも教えてやった。
イートインコーナーに滞在するようになり、俺は異世界人とさらに顔見知りになり、友好を深めた。
異世界に、日本のものが浸透していった。
さすがメイドインジャパンといったところだ。
エロ本に言葉はいらない。エロは世界を超える。
あと、ポテチ最強。
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