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たまに思う。
コンビニの入口から外へ出たらどうなるのだろう。
背中を見送りながら、そんなことを考える。
彼らが消えたと同時に空間は閉じられて、コンビニはいつもの場所に門戸を開き、時間も進み始める。
あの狭間、そこに身を置いたとしたら、俺はどうなるのだろう。
うっすらと忍び寄る誘惑に耐えながら、今日もコンビニはダンジョンに出店する。
仕事に戻る彼らを、俺は挨拶とともに送り出す。
「ありがとうございましたー」
どうか、気をつけて。
また買い食いに来いよ、名も知れぬ異世界の友人よ。
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