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「本当に私でいいの?色々と"難あり"だよ。」
「鈴音さんじゃなきゃやだ。」
鈴音さんが俺を見上げて微笑むと
「キスしたい。キスしていい?キスさせて。」
と言った。俺は
「ベッドまで待って。」
と言いながらキスをする。
「あ、俺が待てなかった。」
間抜けな顔で言うと、鈴音さんがクスリと笑い、俺の胸にトン、とおでこをつける。そして、クスクスと笑いだす。
「そんなにおかしい?」
鈴音さんが俺を見上げ、足下を指さす。見ると、俺は左足に革靴の右側を、右足にスニーカーの左側を履いていた。
・・・かっこ悪。
でも、鈴音さんの前では、いつものことだ。
「裸足じゃなかっただけ誉めて。」
俺は鈴音さんを抱きかかえ、キスをしながらベッドに運ぶ。
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