楽しかった しゅくだい

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 思わず大きな声を出してしまった かれんに、一しゅん目を丸くした先生は。 「あら、そうなの。」と、やさしく わらった。  かれんのことばを しんじてくれたのか、じょうだんにとったのかは、分からないけれど。  どちらにしても、しゅくだいは、ぶじに おわったのだ。 「ルリの おかげだよ、ありがとうね。」  かれんは、花丸のついたノートを ほくほくと ながめる。 「こちらこそ、ありがとう! わたしも花丸、もらったよ。」  どこからか 聞こえた ルリの明るい声。  晴れた空に、とく大の花丸雲が うかんでた。
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