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楽しい時間は、あっという間に すぎた。
「もう帰らなくちゃ。」
少し さびしそうな顔で。じゃあね、と、ルリは手をふった。
もっといっしょにあそびたかったし、本当なら花火もいっしょに見たかった。
だけど、あまりおそくなると家の人が心ぱいするだろう。
「ルリ、またね。」
手をふりかえした かれんの目の前で。
ルリは、きえた。
まるで花火のように。一しゅんだけ強く光って、それから すうっときえたのだ。
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