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プロローグ
「最近、悪役令嬢に転生する異世界恋愛ストーリー多いなぁ……」
本棚の本に手をかけながらとある一人の女性が呟いた。
彼女は人差し指で差しながら目的の物を探す。
「……あ、あったあった」
目的の本を見つけた彼女はそれを手に取った。
"悪役令嬢なのに王子に溺愛されてます!"
本にはこのような題名が書かれてあった。
手に取った本をにこにこと眺めながら一人言葉を発する。
「……ふふっ、これ何回見ても良いのよね」
その瞬間、ぐらぐらと視界が揺れた。
いや、視界が揺れたと言うより地面が揺れている。
そう気づいた時には既に倒れてきた本棚の下敷きになり、意識が遠のく寸前だった。
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