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「あるっちゃあるけど……」
「何です?勿体ぶらないでください」
言いかけて淀むジールにアリスティアは詰め寄る。
「いやぁ、神様は……」
ジールがそう言いかけた瞬間、ビュウッと突風が吹き付けられたかと思うと、ジールの顔に向かって大きな葉が勢いよく張り付いた。
「……ぶふっ」
「ジール!」
ジールは顔から葉を取ると空を見上げ何かを呟いたかと思うとアリスティアの方に再度向き直った。
「大丈夫だよ、アリス」
そう言ってジールはにっこりと笑った。
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