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「クレメント公爵令嬢様、初めまして。私は、アイリス・スプレンドと申しますわ。爵位は……」
「初めまして、アイリス様。私のことはどうぞアリスとお呼びくださいませ」
「そ、そんな…!私はアリスティア様より階級が下のものでございます!」
声を掛けてきた時のような落ち着きではなく、おろおろと慌てる様子のアイリスに、アリスティアはくすりと笑った。
「ふふ、階級なんて関係ありませんわ。ここでは皆さん平等なのですからどうぞ私のことをアリスと」
「は、はい……っ、ではアリス様とお呼びしてもよろしいでしょう、か?」
「ええ、もちろん!」
ほんのり顔を赤く染めるアイリスにアリスティアはにっこりと笑みを返した。
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