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暫くの間、立つ立たないで揉めたのち、結局王子に対してアリスティアは最上級の礼をする必要が無いと言う結論に至った。
「なんだよ、アリス!俺と出会った時はすぐに呼び捨てまでした癖にぃぃ!」
「あ、あれはジールが無理やり……」
「……ほう?ジール、お前隣国の公爵令嬢に無理を強要したのか?」
王子の冷ややかな目を見て黙り込むジールに、王子は問答無用で彼の頭の上に拳を下す。
「……っ痛ってぇぇぇぇ!!!!」
室内ではジールの叫び声が木霊した。
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