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「……ジールのことよりも、クレメント公爵令嬢。
申し遅れたが私はベール王国第一王子のレギー・ベールと言います。」
「あ、改めまして隣国ソリスから留学の為に参りました、アリスティア・クレメントでございます。」
「知ってます」
にっこりと優しげな笑みを浮かべる王子。
「……殿下のお名前、レギー……ってジールが言ってた?」
「ほう、ジールが?」
「……あ、あー、そう言えば言ったような」
ジールはバツが悪そうに視線を逸らそうとするが王子がそれを許さない。
「ジール」
「ひっ」
今にも喧嘩が始まりそうな雰囲気に、アリスティアは咄嗟の判断で口を開き言った。
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