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「じ、ジール……様は、王子殿下の事を幼馴染でライバルで……あ、えとかっこいいと仰っていただけです!」
最後の方は言っていなかった気がするが、アリスティアから見た王子についての率直な感想なのであながち嘘ではない。
ちらりと二人を見るとジールは手で口元を抑えわなわなと震えており、王子は元々大きな目をさらに見開き呆然と佇んでいる。
「アリス、俺はレギーのことかっこいいなんて一言も言ってないぞ」
「そ、それは……!ジールを助けてあげようと…、あっでも嘘はついてない、ですよ?」
今度は王子の方を見ると、王子は何故か片膝を着き天を仰いでいる。
そんな王子の様子にジールは腹を抱えて笑っていた。
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