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「大丈夫だぞ、アリス。お前は何一つ悪くは無い」
「……そうだな、全てはお前のせいだぞ、ジール」
「何でだよ…!」
先程の格好が嘘のように元通りな王子にアリスティアは幻覚でも見ていたのだろうと、あまり深く考えないこと決めた。
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「……あ、そう言えばジールが言っていた"神様"ってもしかしてレギー王子殿下のことですか?」
アリスティアの問いに王子は首を傾げる。
「ん?あー確かにこいつは顔整ってるけど神様は……」
ジールが何かを言いかけた瞬間、突然アリスティアはまた誰かに後ろから抱き寄せられた。
今度はジールよりも少し高い身長、そして日本の江戸時代頃の衣装を身にまとった美丈夫の男がアリスティアを見てにっと笑みを浮かべている。
『べ、ベル様!!!??』
王子とジールは男を見るなり、驚いた顔で言った。
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