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神は令嬢をご所望のようです
「久しいな、レギー」
「べ、ベル様もお久しぶりでございます」
「堅苦しい挨拶は良い、時にジール。この者は？」
ベルと呼ばれる美丈夫は腕に囲うアリスティアの顔を覗き込む。
（……！）
「アリスティア・クレメント。隣国ソリスの公爵令嬢です」
ジールは今までのような軽々しい態度では無く、側近らしい淡々とした口調でベルに告げた。
「ふむ……。アリスティアと言ったな、お前レギーの婚約者か？」
「…！？……え、あ、いえ違います！そんな恐れ多いことでございます。」
ベルに話しかけられ、はっと思い出したかのようにアリスティアは王子と出会った時のように腰を曲げ膝を着き最上級の礼の格好をする。
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