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「ファーティス殿下、陛下を侮辱する発言とはどのようなものでしょうか?」
「それくらい自分で考えれば分かることであろう!」
ファーティスはキッとアリスティアを睨みつける。
(ふむ……)
ファーティスの発言でアリスティアは一人心の中で頷き、気づかれないよう口角を上げた。
「殿下、私の発言からでは何も信憑性がありませんわ。其方のリーリアム嬢から発言して頂きたいのですが……」
「罪人の分際で何を言う!」
まだ罪人では無いのだけど。
アリスティアは顔色一つ変えない。どちらかと言うと、ころころと表情が変わるのはファーティスの方だ。
そして今のファーティスの発言で周りにいる傍観者の貴族たちはざわざわし始める。
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