0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
a dark night
次の月のない夜、男はいつもの浜辺から離れた浜辺にいた。
いつもの浜辺では人魚に出会ってしまうかもしれない。
はやる心を抑えられず、男は一気に薬を飲んだ。
するとどうだろう。あっという間に足が尾びれに変わり、海に潜りたくなった。
男はすぐに海に入ると、いつもの浜辺を目指した。
水の中でもよく見えることも、簡単に泳げることも男にはどうでも良かった。
早く人魚に会いたくてたまらなかった。
最初のコメントを投稿しよう!