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a beautiful night
一人の男が人魚に恋をした。
月の綺麗な夜だった。
金の髪を持ち、鈴のような声で歌う人魚に恋をした。
人魚は男に気が付くとすぐに海に帰ってしまったが、男は一目見たその美しさを忘れられなかった。
明くる日も明くる日も、男は夜の海に行き、次第に二人は心を通わせるようになった。
人魚は初めの日以来逃げることなく、海の上で歌っていた。
男はいつも浜辺で人魚の歌を聴いていた。
二人の逢瀬は続き、男は人魚と暮らしたいと思うようになっていた。
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