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記憶喪失
「人が、、人が、、倒れてるぞー」
気づいた人が救急車を手配している。そして警察もーー。
どう見ても事故では無さそうだったからだ。
数分後。
救急車が到着すると、救急隊員が呼び掛けている。
「大丈夫ですか?」
今出来うる限りの安否確認をしているようだ。
何をしているのか、遠目には分からないが、そんな様子に見える。
ーー。
目が覚めると、白い壁と薄いブルーがかったカーテンに囲まれている。
状況が理解出来ない。
翌朝、目覚めると「検温の時間です」
その声と共に看護師なのか、よく分からない人たちが体温計を渡し、熱を測らせながら、脈などをとっている。
「目が覚めたんですね。良かったです。あなた、お名前はーー?」
ニッコリと笑って看護師が聞く。
「ーー名前??、、俺のナマエ??」
思い出せない。
分からない。
「あの、、俺はなぜここにいるんですか?」
「もしかして覚えてないんですか?」
「はい。名前もなぜここにいるのかも分からないんですが、、」
「あなたは昨夜、通り魔に銃撃されて緊急搬送されてきたんですよーー後から頭部の検査をしましょうね」
「それじゃここはーー?」
「そうですよ。病院です」
ーー銃撃?
俺は撃たれたって事か、、。
誰に??ーーなぜ??
それより、俺は一体誰なんだ??
医師によると、事件のショックで一時的な記憶喪失状態になっている。
そう診断されたが、しばらくは怪我の治療をしないといけないらしい。
ctやmriや血液検査など、一通りの検査をしながら、治療をしていく事になるらしい。
頭には包帯が巻かれ、腹部にも包帯が巻かれている。
今朝、その包帯の交換もしてくれた。
昨夜、どんな治療がされたのだろう。
俺が知らないうちに頭の中をいじられていたのかと思うと、ゾッとする。
それにしても、撃たれたってーーなぜ?一体誰に?
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