カードゲーム

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(さだめ)くんは公園に一人でいました。 友達だった宗男が遠くへ行ったので友達がいなく、暇な時間を過ごす為に近所を出歩いて いたのです。 程なくして、低学年の二人の少年がやって来て砂場の近くで遊び始めました。 定くんは自分も混ぜてもらおうと先輩風を吹かしました。 「なぁ、ここに僕の秘密基地があるんだ。招待するよ」 公園の隅には小さな洞穴があり、そこは夜には不良グループの溜まり場になる秘密の場所でした。 定くんと二人の少年は秘密基地に入り、中を探索しました。 吸殻、潰れた缶コーヒー、エッチな本。辺りに散乱し、前日が雨模様だったので僅かに異臭もしました。 少年Aが鼻をつまんで言いました。 「ここ臭いよ」 少年Bも続いて言いました。 「それに汚い」 「君の秘密基地なのに他の誰かが使ってるみたいだよ?」 少年Aが鼻声で言うと定くんはとっさに次の嘘を言いました。 「どうやら基地は奪われてしまったみたい」 定くんと二人の少年は急いで出口に向かいました。
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