1人が本棚に入れています
本棚に追加
由紀は旦那との関係に疲れていた。
いつも文句を言う由紀は、旦那の隼人を苦しめていたのを知らない。彼女はわがままなのだ。しかし、小遣いを稼ごうと、パートをしたいと願い出ても、隼人は許してくれなかった。
由紀はもう疲れ切って、妙に冷静なこの旦那の態度に嫌気がさした。
ところで、由紀は美しいほどに綺麗な顔をしていて、誰もが振り向くような風貌をしていた。ぱっちりした二重まぶた。体のライン。カワウソのような口、長い綺麗な髪、整った顔だった。
彼女はおのずと不倫を働いた。愛人に全ての鬱憤をぶつけた。愛人は年収三千万を稼ぐ、エリートであり、他にも愛人がおり、けれどそんな彼を心底愛していた。
不倫もうまくいっていたころ、隼人が突然こんなメールを送ってくる。
「ありがとう」
何のことか分からず、適当に返事をしていると、隼人は返信をしなくなった。
最初のコメントを投稿しよう!