143人が本棚に入れています
本棚に追加
「はーい、馨っちのお出ましでぇーす!!」
「昼はご苦労だったね」
そう思うなら代わってくれよ。
そんな思いで西園寺先輩を恨みがましく見つめてるとキラースマイルで返された。強い。
ぐいぐいと奏先輩に引っ張られソファーに座る。
「ね、どうだったもじゃもじゃくん!!」
「先輩が期待してるほどやばい人じゃなかったですよ。…周りにいたら楽しそうな人でした」
眼鏡とカツラで顔が見えなくても喜怒哀楽が伝わるぐらいオーバーな太陽を思い出す。
「えっ、馨っちが笑ってるぅーーー!!!」
人をなんだと思ってるんだこの先輩は。
西園寺先輩まで軽く驚いている。
「思い出し笑いをする人間って、変態ならしいよ」
「そういう豆知識はいらないんで!」
背後からやってきたのは梓先輩だった。片手で開いている本で口元を隠しているのがなんとも可愛らしい。が、まことに余計な一言である。可愛いけど!!
「やぁーん、馨っちのむっつりスケベぇー!」
「その口塞ぎますよ」
「おやおや、ついに本性を現したね」
「西園寺先輩も加勢しないでください!」
生徒会の先輩たちは全くタチが悪い。
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
更新遅くなってすみません。
最初のコメントを投稿しよう!