転校生、皆月 太陽襲来!!

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この学園に入学し、後悔した。なんといったって同性愛が蔓延る学校だったからな。 周りは男同士で平然とイチャイチャしているし、それが当たり前のような場所だ。 そんな中で、俺は椿への思いを隠して過ごさなければならない。 すぐに無理だと悟った俺は、なんとか心の拠り所を探した。 それが2次元のアイドル、まゆたんだった…。 まゆたんはすごかった。 アイドルという遠い存在でありながら、裏では俺だけの彼女になってくれる。 椿となりたかった関係だ。 おまけにまゆたんは、アイドルとしてこっそり努力をしている熱心な性格で、ツンデレで…。 無意識に椿をまゆたんに重ねてしまっていた。 椿への思いは抑えなければならないけど、まゆたんへの愛はとめなくてもいい。 まゆたんは俺の安定剤になった。 そんなまゆたんが、現実に現れた。本物ではないし語弊はあるが、俺にとっては衝撃が大きい。 しかし、皆月太陽は男だ。 「奴が女の子だったらよかったのに……」 そうすれば椿を忘れて、好きになっていたかもしれないのに……。 『好きって言わないと、もう口聞いてやらないんだからねっ!』 まゆたんに設定した着信音が暗い部屋に響いた。
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