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昼休み。
煌さんがいるだろう屋上へ向かう。
校舎が大きすぎて階段も多いから大変なんだよな全く。
少し錆びた屋上の扉を開けると案の定煌さんは昼寝をしていた。
「煌さん、起きてくださーい。お弁当持ってきたんでお昼食べながら仕事の確認しましょ」
「……ああ。腹空いた」
「さてはあんた、四限目サボりましたね?」
俺も人のこと言えないけど。(寝てるし)
「お前だってどうせあほ面こいて寝てたんだろ」
「げ、バレてら」
お弁当と一緒に持ってきた分担表を煌さんに渡す。
「これが今週の振り分けです」
「ふーん…。いいんじゃねえか
「失礼するぞ。今週の見回りだが佐々木原とは離してくれ」
突然煌さんの言葉を遮ってきたのは不知火 九十九先輩だ。この先輩も、煌さんの横暴さに振り回される犠牲者である。
「あー、不知火先輩と佐々木原先輩は仲悪いんでしたね」
「あいつとは反りが合わないんだよ!!あの大雑把で握力強いくせに加減せずバシバシと肩を叩いてくるところ、周りは爽やかだと言って笑い飛ばすのが気に食わない。とにかく、あいつと二人で見回りだなんて断固拒否だ!」
「んあ?そうは言ってもお前ら息ぴったりだしなア。……そのままでいいだろ」
「了解です」
んじゃ振り分けに変更はなし、と。
「ななななななっ、俺はっお前らの横暴さだって嫌いなんだからな!!もっと委員をいたわる気持ちを持てんのか!!」
顔を真っ赤にして怒る不知火先輩。確かに彼の顔には隈もできていて疲労気味なのがうかがえる。
「先輩にはいつも感謝してますよー。風紀委員の縁の下の力持ちはまさしく不知火先輩です」
「!!だ、騙されんぞ四川!お前そう言っていつも直さんではないか!」
「ははは」
とにかく頼んだぞ!!と叫んで不知火先輩は去っていった。
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