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「裂けそうって!えぐくない?」
「なに、そんなデカかったの?」
ケラケラと笑いながら2人がそう問いかけてくるけど、あたしは首を傾げるしか他なかった。
「ん〜、どうなんだろ?」
「え、なにその返答。まさかその相手としかエッチしたことないとか言う?」
「んふふ」
「いやなにその含み笑い」
じとりとしたチホの眼差しが向けられる中、「てかさ」とミクの声が割って入ってきた。
「うららの初体験っていつよ?」
「高3」
「え、あんたずーっと彼氏いなかったよね?相手は?誰よ?」
「んふふふ」
「笑って誤魔化すな」
「まさかワンナイトとかある?」
「さぁ〜?どうだろうね?」
わざとらしく首を傾げるあたしに「なに勿体ぶってんのよ」と言うチホの声がかかる。
…勿体ぶってるわけじゃなくて、ただ単に言えないだけなんだけどなぁ。
心の中でそう呟きながら、新しい缶に手を伸ばす。
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