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「まあぼちぼち」 「なに?なんか暗くね?」 「…別に、そんなことないけど」 そう言いながらも、声は刺々しくなるしテンションはダダ下がる一方だった。 別に同窓会を機にまた貴良とどうこうなろうだなんて考えてるわけじゃなかったけど、一目も会えないのはキツすぎる。 ただでさえ丸2年、会えていないっていうのに。 「せっかく久しぶり会えたっていうのにもっと嬉しそうな顔しろよ」 「別に服部に会いたいとか思ってないし」 「お前ほんっとつれねえな」 ケラケラ笑う服部はあの時とあまり変わらない金色の髪を揺らしながら、ジョッキを煽る。 その耳にジャラジャラにつけられたピアスをぼうっと眺めていると、喧騒に混じって「悪いけど詰めて〜!」という声が聞こえた。
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