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大きくはだけたシャツの隙間から黒いレースがチラリと顔を出しているのが見えて、思わず溜め息を吐きそうになった。
当然聞いたことはないけど、本当になんとなくだけど、貴良は淡いピンクに白のレースとかが好きそう。
控えめなのにちゃっかりエロい、みたいな。
そういうのが好きそう。
どう見積もっても黒は好きじゃなさそうなのに、今日に限ってあたしのそれは真っ黒だ。
失敗したかもしれない、って。
思わず頭を抱えそうになったけど、もうどうする事も出来なくて、無意味に下唇を噛んだ。
そうこう考えてるうちにもう外さなきゃいけないボタンは無くなってしまったようだった。
「…っ」
その刹那、大きな手がするりとお腹を撫で上げたから、驚きと擽ったさで身体がびくっと跳ね上がる。
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