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嬉しい、信じられない、一体誰が?
そういう気持ちももちろんあったけれど、何より「ありがとう」で胸がいっぱいだった。何度も頭の中で妄想した小さな箱。本当に手に取ったら、それこそ天にも昇るような心地がするんじゃないかと思っていた。
しかし実際は、もっと地に足の着いた、けれど温かで優しい感情が込み上がったのを覚えている。その場で開けるなんてことはせず、一番安全そうだと判断したリュックの内ポケットの中にしまって、帰路についた。
ドアを開けて、玄関に入って、思わずただいまを言い忘れそうになって、平静を装って、入念に手を洗って、自分の部屋に入ったらまず、その箱を開けた。
中には小さなチョコレートが四つと、「よかったら食べて下さい」と細い字で書かれたメッセージカードが一枚、入っていた。
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