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ラストエピソード4
ベランダから、差す日差しの眩しさで
目が覚めた。
部屋の中は、がらんとしていて、冷たい空気が
流れる。
まだ重い身体を、起き出して、昨日の出来事を
思い出していた。
あっ、そう言えば、幸樹は、どうしたんだろう?
ふぅ、ため息をついて、寝室に、向かう。
寝室の前に、来て、ドアを、ノックしてから
『幸樹、起きてる?』と、声を掛けた。
返事がない。まだ寝てるのか?
ドアノブを、回してみた。
鍵が、かかっていたはずなのに
カチャッと、ドアが、開く
中には、幸樹の姿が、なかった。
綺麗に、シーツは、畳まれて、ベッドの上には
メモが、置かれていた。
メモを、取り上げて、中身は、見ずに
部屋のどこにもいない幸樹を、探していた。
慌てて、部屋の外に、飛び出して、
幸樹の姿を探したけど、見当たらない。
なんでだ。なんでだ。なんで、出て行った。
駅の改札口まで、探したけど、いなかった。
どこに、行ったんだよ。
息切れで、胸が、苦しい。
俺は、幸樹を、探すのを、諦めた。
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