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2008夏。「瀬戸内16号ビール編」
私の業務は毎日毎日トラブルの連続。
悪戦苦闘。
疲労困憊。
四面楚歌。
かなり精神的にもヤラレていた。
ロクな事が無かった…
あの日…そう、あの…夏の日も。
やってられんわー!
なんて言いつつ、その日も逃げる様に会社を出た。
私は地方から松山までJRで通勤していた。
仕事のストレスを酒で洗い流すような日々を過ごしていた…。
いつもの様に松山駅で500mlのビールとツマミを買い、宇和島行き特急「瀬戸内16号」へと乗り込んだ……。
時間はまだ早く、夏の夕陽が心地イイ。
車内はほぼ満席状態となっていた……なんとか席をゲットし、ヨッコラショ…と腰掛け、荷物を膝に置いて発車を待った。……
ココで待つのは、相席希望者を待つと言う意味もあり、混雑した時の大人のマナーだ。
しばらく荷物を膝に抱えていたが、相席者は現れなかった。
ほどなくしてディーゼル汽車は走り始めた。
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