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私がここで雨を降らせなければ、皆が苦しんでしまう。 私にしかできないことだから。 小さな頃から、雨乞いだけは得意だった。干魃を何度も救った。 役に立てるならと、私は喜んで故郷を後にした。 皆応援してくれている。 皆私のことを誇りに思ってくれてる。 【頑張った分だけ、喜んでくれる人がいた。 頑張った分だけ、褒めてくれた人がいた。 きっと今もその人たちは私を心配しながら、応援してくれている。 だけど、遠くまで来てしまったから。 もう声は届かないところまで来てしまったから。 これが私のすべきことなんだ。私ができることなんだ。】
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