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「んっ」
彼の指遣いが気持ち良くて声を漏らすと
「へぇ。指先だけかと思ったけど第二関節くらいまでは感触あるんだな。」
と感心しながら尚も撫で続ける。
「陽介く」
「えっと……今何時だ?」
陽介くんはもう片方の手でスキニーパンツのポケットからスマホを取り出して時刻を確認し
「くそっ!あんまり時間ねえ!寝過ぎた!!」
悔しそうな声を出してベッドにスマホを投げ出し、ずっと撫でたままの指をぐっと引き寄せてきた。
「陽介くん!!」
次の瞬間、僕はその光景に目を見開く。
「1分だけだぞ。」
陽介くんは僕を真っ直ぐに見つめながらそう言って、僕の人差し指を咥えて……
ちゅっ……
っくちゅっ……
っろぉ…………。
まるで起立した肉棒を愛しむように、僕の指を舌と唇で愛撫してくれている。
「あっ……」
「はあっ……」
「それっ……ぇっ」
美しい陽介くんの容貌はアブノーマルとも言える行為の最中でも決して醜く歪む事がなかった。
舌を出して指先をチロチロと舐める様子はとても妖艶で美しく、指の第二関節まで口の中に入れ大胆に舌を動かし陽介くんの頰がボコっと膨らんだ時も……だらしなく開いた彼の口から漏れる吐息を吸い込みたいと思ったくらい扇情的だと感じた。
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