エピローグ*夫婦のカタチ

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お義父さんやお義母さんにも私の妊娠を報告。 二人も私の妊娠を大喜び。 二人への報告へ終え、帰路に着いた。 駐車場に車を止めて下りると、彼が心配そうに声をかけて来る。 「穂香…大丈夫か?」 「あ、うん…大丈夫だよ」 「俺が持つよ…」 「えっ!?」 彼は私の持っていたバックを奪った。 「それぐらいなら持てるわよ…徹也さん」 「ダメだ…荷物を持って流産でもしたら、ダメだろ??」 そんな小さなバック如きで流産しないって・・・ 手ぶらになった私はそのまま歩き出した。 「出来れば…仕事は退職して欲しいけど…引き継ぎもあるし…直ぐには無理だな」 「そうですね…」 「退職するまでは俺と一緒にマイカー通勤だ…帰りは母さんに頼んで…実家の運転手の林さんに送迎を頼もう…」 「あの…」 「何かと大変だと思う…すまないけど、子供が生まれるまでは耐えてくれ…穂香」 徹也さんは足を止めて、私の手を取り、申し訳なさそうに謝った。 嫉妬の次は過保護ですか・・・徹也さん・・・
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