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『Nice to meet you, My name is Jack Bauer, BTP Police.』
(初めまして。BTPのジャック・バウアーです)
智樹先輩から電話があって数分後。黄色いライフジャケットを着たイギリス鉄道警察の大柄な男の人がやたら大きな声で私達の目の前に現れた。
(本当に、警察官だったんだ…)
バウアーさんは24に出てくるスパイとは違って全然怒鳴ったりせず、初対面の私達にも物腰が柔らかくて丁寧でイギリス紳士を体現したような人物だった。
「ジャック・バウアーって、ほんとに本名?」
CHIKAさんも、一瞬指輪の事を忘れてしまうくらいに感心していた。
先輩の言葉通り、バウアーさんの仕事ぶりは丁寧で、私が目撃した人物と背格好がよく似た人物を3人、見つけたらしい。
「3人もいたんだ…」
「そんなに…」
CHIKAさんが驚く。
「Though they live in London, their birthplace is difference. Their English have an different accent in their district.」
(3人ともロンドン在住ですが、生まれはそれぞれ違います。地方により、訛りもありますしね)
バウアーさんは厳しい顔でそう告げた。
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