電化製品殺し

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 僕は殺す。躊躇いはない。門を開けるのは認めたわけだ。僕の存在を。  だれもいない部屋で僕は無作為に暴れる。  ありがとうが聞こえる。    ※※※ 「最近、IOT電化製品っていうのか? なんでもあれがいきなり爆発することがあるんだってね」 「ええ。それはもう大変なニュースですよ。世界中がパニックですからね」 「原因はコンピュータウイルスとか」 「おっしゃるとおり。とんでもないことを考えたヤツがいるもんですよ。対策ソフトを作ろうにもウイルスが入った瞬間、爆発してしまうから。時間がかかりそうです」 「ところで、きみもネットにつながっているのかい?」 「もちろん。答えはイエスです、マスター」  そう言った直後、私の家事手伝いロボットは爆発した。
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