3人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
僕は殺す。躊躇いはない。門を開けるのは認めたわけだ。僕の存在を。
だれもいない部屋で僕は無作為に暴れる。
ありがとうが聞こえる。
※※※
「最近、IOT電化製品っていうのか? なんでもあれがいきなり爆発することがあるんだってね」
「ええ。それはもう大変なニュースですよ。世界中がパニックですからね」
「原因はコンピュータウイルスとか」
「おっしゃるとおり。とんでもないことを考えたヤツがいるもんですよ。対策ソフトを作ろうにもウイルスが入った瞬間、爆発してしまうから。時間がかかりそうです」
「ところで、きみもネットにつながっているのかい?」
「もちろん。答えはイエスです、マスター」
そう言った直後、私の家事手伝いロボットは爆発した。
最初のコメントを投稿しよう!