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< 前回までのあらすじ >
命というものは蝋燭の様なものだ。
寿命である蝋があり、その中に芯があり、それを燃やす燭がある。
燭を操る〈オオヒルメ〉の一族の娘 八城 仄 は普通の高校生 清水 仙寺 と出会い その家族の一員になった。
普通の家庭、普通の友達、そして仕事先で兄のような存在 信也 や仲間達との出会いを経て不器用ながらも前に進んでいたのだが。
過去や運命というものは、けして彼女を放さない。
妹のように思っていた 宮子 が仙寺を傷つける所を目にした彼女は全てを捨てて自分から姿を消した。
死んだものだと思われていた彼女の向かった先は ━━━━ 。
*前回までの主な登場人物*
八城 仄 (やしろ ほのか)
左手で吸いとり右手で与えるオオヒルメの娘
〈清水家〉
* 仙寺(せんじ)
清水家次男。仄の恋人。
結婚の約束までした。
* 硯 (すずり)
清水家長男で仙寺と祠、仄の保護者。
医者であり、亡き仄の母親とは恋人だった。
* 祠(ほこら)
清水家の末弟。宮子とは友達以上恋人未満?
*信也(しんや)
仄の仕事先、和食居酒屋 『平政』の板前
共に兄妹のような間柄。
*代守透悟(しろもり とうご)
ツクヨミと呼ばれ、仄とその父 昴 (すばる)を探していた。オオヒルメの一族と同じ天皇を守護する一族の青年。
*サキヨミ
動物の視力を操り、未来を視る力を持つ男。
*スエガタリ
サキヨミの娘。過去を見せる力がある。
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