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獣医に「そんな、何とか治してください」
と頼み込んだが、
「こればっかりは・・・しかし出来る限りの
ことは尽くします」
と言ってくれたのだが、何でうちの愛犬がこんな
病気にならなければいけないのかと、
この時ばかりは神様を恨んだ。
しかし何が何でも治してやる、
と愛犬を見つめながら心に誓った。
「治ってくれ」と願いながらの病院通いが始まる。
仙台の病院に通う事週一回で、一カ月程経過
したのだが私の気持ちとはうらはらに
愛犬は段々と歩く事ができなくなり
急遽愛犬用の車いすを作る事にした。
ホームセンターで材料を買いあさり
製作日数二日弱愛犬にぴったりの車いすが
出来たのだが、愛犬はその車いすになかなか
慣れてくれない。
乗せたはいいが固まってしまい動かなくなって
しまうのだ。まあそのうち慣れてくれると
思っていたが・・・・・・
病気になってからは、抱いている時間が増えて
愛犬もめいっぱい甘えて来る。
その後の総合病院の通院は二週間に一度、
片道約三時間で三カ月ほど通院した。
しかし一向に良くなる気配がない、次第に元気も無く
なって来て寝たきりになってしまい、
考えたくないが虹の橋のふもとが見えて来た感じがした。
車いす、完成したのに・・・とうとう乗らずじまいで
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