一話

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「先に行かせていただきますよ、キングドラ!龍の舞!」 キングドラは龍の舞で攻撃と素早さを上昇させた。 「ドヒドイデ、毒毒!」 「避けて!そしてそこから、アイアンヘッド!」 キングドラは毒毒を避けてからアイアンヘッドで突っ込んできた。 ※本来は毒タイプのポケモンが繰り出す毒毒は必中ですが、演出のため、キングドラには避けさせてます。 「かかったなイブキ!ドヒドイデ、トーチカ!」 ドヒドイデはトーチカを繰り出し、守りの体制に入った。 そしてキングドラがドヒドイデに接触した。 トーチカは守るの上位互換とも言える技でもあるので、ドヒドイデは無傷である。 だがトーチカが恐ろしいのはここからだ。 「!?キングドラが毒状態に!?」 そう、トーチカは繰り出した時に相手が接触技を繰り出し、それがヒットした場合、その相手ポケモンが毒になるのだ。 「まあでも、対策はしてますよ!キングドラ!持たせたラムの実を食べて毒を消して!」 キングドラはラムの実を食べて毒を消した。 だが、ここも俺のシナリオ通りだ。 「今だドヒドイデ、もう一度毒毒!」 ドヒドイデは毒毒を繰り出し、キングドラを猛毒状態にした。 「やってくれましたね!こうなったらすぐに勝負をつけます!キングドラ、逆鱗!」 キングドラは逆鱗を繰り出してきた。 「これならどうだ、ドヒドイデ!ベノムショック!」 突っ込んできたところにドヒドイデのベノムショックが炸裂した! ベノムショックは相手が毒状態なら2倍のダメージが入る。 さらにドヒドイデの特性、人でなしにより、相手が毒or猛毒なら確定で技が急所に当たるという効果だ。 特にステータスの上昇はさせてないが、これで3倍のダメージが与えられた。 そして猛毒状態のキングドラはベノムショックのダメージと猛毒のダメージで体力が0になった。 「…私の負けです!ありがとうございました!」 「こちらこそありがとう。ドヒドイデもよく頑張ったな!」 俺はドヒドイデに労いの言葉をかけて、ボールに戻した。 そこにワタルとアキが来て、 「実に素晴らしいバトルだった。…そうだミスト、お前、ユウキというトレーナーを知っているか?ユウキは俺の…いや、ユウキは友人なんだが、お前がよかったらユウキにアキを会わせてやってほしいんだ。ユウキならアキに自信を持たせることが出来るんじゃないかと思ってな。お前もユウキに会ってみて損はないはずだぞ。」 と言った。 「OK。まあ元々会いに行く予定だったしな。」 「それは良かった…ん?ユウキを既に知ってたのか。」 「まあ知ったのは数週間前なんだけどな。アサギシティ行きの船に乗った時に、何かの番組の企画で、アオイという女性タレントとバトルしてな。それで勝ったんだが、その後、そんな事を聞いてな。」 と言った。 すると、 「えぇ!?ミストさんって、あのアオイさんと知り合いなんですか!?」 と凄い興奮したように俺に聞いてきた。 「あ、ああ。」 「あー、すまない。イブキはアオイという女性タレントの大ファンでな…。」 「なら今度、サイン貰えないか交渉してみるよ。」 「…!ありがとうございます!」 と言ってきた。 まだ貰えると確定したわけじゃないんだけどな。 「ユウキがいるのは確かイッシュだったな。…あ、そうだアキ」 「ひ、ひゃい!?(噛んじゃった…///)」 「(噛んだな。)どうしてそこまでバトルに拘るんだ?自分のポケモンを輝かせたいなら別にバトルじゃなくても良い筈。例えばコンテストとかミュージカルとかもあるじゃん?俺はコンテストとかのセンスは壊滅的だから、バトルしか無いんだけどね。」 と聞いてみた。
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