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するとアキは、
「バトルに拘っているというわけではないのですが…私自身が弱いから、これまでも色々辛い目に遭ってて…。だから、せめて私のポケモン達にはそんな辛い思いさせたくなくて、それで強くなってもらいたいなって、ただ、そう思ってるだけなんです…!それに、私もミュージカルとか、そういう才能はないですし、だから、私のポケモン達を輝かせるにはバトルしかないんじゃないかなって、そう思ってて…。」
と言う。
「なるほどな。でもやってみるだけやってみても良いんじゃないか?ポケモンの中で1番美しいと言われているミロカロスがいるんだ。それにエーフィの毛並みとかも凄く綺麗だし。ちなみにだ。俺らの場合、ボーマンダでカッコ良さコンテストに出たら、会場をめちゃくちゃにしちゃってコンテスト会場を出禁にされちゃったんだけどな笑」
と言った。
まあ流石に出禁は嘘だよ…出禁【は】…ね苦笑
あとワタルが俺にユウキの事を口にした時、イブキが不機嫌そうになったのを見た。
「ワタル、イブキはユウキさんと仲が悪いのか?」
と俺が聞くと、ワタルが、
「いや、そんな事はないと思うぞ。イブキはユウキとは親友のように仲が良いはずだ…なあ、イブキ?そうだよな?」
と言ってイブキに聞くと、イブキはまた眉間にシワを寄せながらも、
「…ええ、ユウキとは親友よ…でも、ワタル、あなたのせいでせっかくの私達の仲が壊れそうだわ…。」
と言い、何もわからないワタルは
「え?どうしてだ?」
と言ってキョトンとしていた。
「お前も鈍感だな、ワタル…もう少し、女心の勉強した方がいいぞ?」
と、俺はそういってやった。
「うーん、女心か。中々に難しい事だな…。」
「いや、今のは完全に分かるぞ…。まあそれは第三者視点だからってのもあるけどな…。」
「とにかくだ!ミスト、君はユウキに会うべきだ!俺が飛行機のチケットの手配をしておいてやろう!そうだ、それとアキ!」
「は、はいっ!」
「君もミストと一緒に旅をすると良い。」
「…え…?それはもう…。」
「まあそうだな。俺の弟子は卒業だ。フスベだけでなく、もっと他所を見てこい!世界は広いぞ!チャンピオンクラスのトレーナーもゴロゴロいるしな。」
「アキ、俺と来ないか?その旅の中で本当にやりたい事を見つければいい。」
「アキ。ミストさんの言う通り。ポケモントレーナーはなにもバトルが全てじゃないよ!ミストさん、ワタル、私は偶々バトルがってだけだったんだよ。」
「皆さん…。」
「アキ。誰も皆旅の途中なんだ。本当の自分自身と出逢う為にな。それに俺もこのままバトル一本で行くかも分からないしな。」
と言った。
それから暫く考えてアキは
「ミストさん。私、ミストさんの旅に着いて行きます!」
と意思を持った目でそう言った。
するとワタルが、
「そうかそうか!そう言うと思って、飛行機のチケットは2枚手配しておいたぞ!フキヨセシティ行きはタマムシシティから出てるぞ!」
「よし、じゃあ行くかアキ。」
「はい!」
そして俺達はタマムシシティへと向かった。
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