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翌朝、江藤さんの料理を作る音で目が覚めました。
「あ、起きたんだ。よく寝られた? 口に合うかわからないけど、朝ごはん食べて行きなよ」
そう言って江藤さんは朝ご飯をぼくにも作ってくれました。
ごはん、みそ汁、玉子焼き、焼いたウィンナー、シンプルだけど一人暮らしを始めてからずっと不摂生な食事だったから本当に嬉しかったです。
この出来事があってから、江藤さんと度々連絡をとるようになりました。
お互い就職してからも年に何回か連絡を取って近況を報告したり、食事をしたりするようになりました。
江藤さんは全く結婚願望がないし、ぼくもぼくで彼女を作ったりしているので、もう江藤さんへの恋心はないですが、けれど、今の彼女がなんとなく雰囲気が江藤さんに似ている気がするのでした。
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