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その1
M美は中学2年の時、神様?からお告げ?を受けた。
あれは、某晴れた初秋の昼下がり、学校の屋上でクラスメート2人とスマホ片手に”世間話中”だった瞬間的出来事であった。
いきなり聴覚が隔絶され、別次元?から、耳元というか、脳裡直に囁くような音感で男の声が届いたのだ。
”20××年12月1日、人類は滅亡するぞ…”
これだけの短いコトバだった。
今いる自分はそのままで、クラスメート2人も目の前にいるし、彼女たちの声や周囲のざわめきも聞こえる。
だが、日常から切り離された感覚で、M美には咄嗟に端的な予言というか、予告ないしは通達みたいなものと受け取った。
そして、その声の主はおそらく神様だろうと…。
理由抜きに、その声が子供心にもこれ以上ないリアルな現象としてすんなり消化できたのだ。
かくしてM美は、”これはホンモノの神様のお告げだよ!”と確信する
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