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やんちゃ姫(2)
市場はすごい人ゴミ(鳥ゴミ)です。
あまりの込み様にビッグシナが言いました。
「おったまげた数だや!Σ( ̄□ ̄;;)))こげな数ん中じゃ、
姫に頭に乗ってもらって正解だや」
「手を繋いでてもはぐれちまうだ、
だども姫様。落ちねぇで下さいよ」
「ミドリ、頭から落ちないモーン(*^▽^*)」
***
市場に行くとみんなが、姫やビックシナに声をかけます。
「姫様、お花を上げますよ」と花屋さん。
「オレンジパンを作ったから食べて下さい」
パン屋さんまで、そう言います。
無理がないです。
何しろビックシナはセキセイランドで1番大きく、
こんなにたくさんの数の人ごみ(鳥ゴミ)の中でも頭一つ、
突き出ています。
そしてその頭にはミドリ姫。
「あれまぁ(´∀`;)、姫。また城🏰を抜け出したのかい?」
今度は果物屋です。
「違うモーン、シナと散歩だモーン」
おや、姫はさらりと嘘を付きましたね。
でもバレバレです。
『やんちゃ姫だからね(⌒∇⌒)(“^▽^”)』
とお店の夫婦が言います。
「良いリンゴが入ったんだ。
姫、リンゴ好きだろ?持ってお行きよ」
「ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪リンゴ、好きれす♡」
「駄目だや、この間もオレンジ貰っただ。
お金払うだよ」
いいのにと言う夫婦に姫は素直にポーチから
金貨を取り出しました。
「これでいい?」
ギョッとしたのは夫婦です。
「ちょっと、1フランフランですか?多すぎです。
リンゴ1個、5スースですよ!!Σ(゚Д゚;)))」
「ではお釣りくださいですだ」とシナ。
「む、無理!そんなに銀貨はありません。
姫様、うちの店ごと買えますよ!」
「じゃあ、買っちゃおうか(*´艸`*)」
***
ミドリ姫、爆弾発言です。
店主の夫婦があんぐりと口を開けています。
本気?
もちろん、嘘ですよね⁇
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