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そんな俺たちの前に、気がつけばある人物が立っていた。
どうやら隣の新人と俺を比べているらしい。
俺は言った。
「俺たちさ、もうそろそろ、会えなくなるような気がするんだ」
「何だよ、急に」
その途端、そいつは目の前の人物にグイッと掴まれたのだった。
「お前は……」
「お前は何だよ?」
躊躇っている時間なんてなかった。
「俺と同じ、人参だよ」
「え? 俺、人参だったのかよ? 何で早く教えてくれなかったんだよ」
その瞬間、俺の前から姿が消えてしまった。
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